江戸小噺ご依頼いろいろ / 第17回ラジオ配信

こんにちは。
江戸小噺笑い広げ鯛のボランティア活動は
5年が過ぎて、少しずつ こんなちょっと珍しい活動をする
団体があることが 地域に伝わってきました。

具体的には
落語団体とも違って、短い小噺もありながら 5〜6人がにこやかに
拍手をして、会場を盛り上げる場面が何度もあったり、

参加型の時間には、お客様をのせながら、声を一緒に出してもらったり
だんだん上達してきた鯛員には 落語も始めた人もいることや
多い時は、6人、8人・・大勢で出かける 元気な集まりらしい・・と。

その結果、最近では「参加型でお願いします」という要望での依頼も
入るようになりました。
参加する時間があると、みなさんが声を出すので
いきいきしてくるのです。

普段口数の少ない人が、
びっくりするような思い切った声を出したり
笑顔や笑い声がでたり・・
拍手、拍手の「安心」の場の中では、
自分の気持ちを前に出した 自己表現をしてくださいます。

また、最近 「伝わりやすい話し方を学ぶ」研修をお願いしますという依頼がありました。
日頃どんなことに気を付けながら、小噺を話しているのか
日常会話の参考にしたいので
ボランティア参加メンバーに話をしてほしい、ということでした。
小噺ではなくて、話し方・・にびっくり。
これはもう少し先に実施予定ですが、おとなは体験から学ぶのが1番。

「鯛員が気を付けている点+小噺」を聞いていただいた後で
「では ここでやって練習をしてみましょう」の時間をもつことに なりました。

私達は素人なので、プロのようには出来ませんし、話し方もうまいわけでは
ありません。
参考になるかしら?の思いもありますが、いただいたご縁ですので
やってみることに決めました。

参加してくださる方は、私達の話を聞いて頭(知識)でわかるのではなく、
体験をすると、心が動いて 何かに気づくことができます。
ですから、やってみる! お互いにチャレンジです。

来月は、私たちが、真打ちの落語家さんに来ていただいて
研修を受ける事になっていますので。
そのヒントも見つかるといいな〜と思います。

江戸小噺と言う 江戸時代に広がった小噺が今の時代の中にあることで
その活用の仕方は 限りなく広がります。

〇◎〇 今大事にしたいことは 江戸の言葉あそび文化の1つ小噺が
次の世代にまで、残っていくようにつなげたいということです。
そのためには、
おとながお手本で小さい頃から、こども達、特に小学生頃までに 
楽しさをいっぱい伝えてあげられると
日本語として話せるようになる道が出来ていくことを
希望をこめて、願うこの頃です。

落語の授業もありますが、小噺の授業はもっとかんたんで
学級づくりにも 言葉あそびの笑いをさまざまに活かすことができます。

〇●〇 耳で聞いて楽しめる インターネット・ホンマルラジオ
「そよ風の笑いはここから 10秒小噺を話そう」
第17回が、公開されました。
ゲストは、活動メンバーの
笑楽さん、3休さん、もたもちさんです。
楽しい小噺をぜひ聞いてみて下さい。
こちらです。

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では、小噺をどうぞ〜

今日思いついた10秒小噺はこちら。

お芋が美味しいこの時期、
「お芋買おうと思ったのに、忘れちゃった!」
「え、何を?」
「おサツ」

お酒の話、いろいろあります。

【禁酒】

「お前、酒をやめたんだってな」
「うん、かかあの奴がうるさくいうんで、金毘羅さまに願をかけて、
向こう5年、禁酒したよ」
「そりゃ、気の毒だな。どうだい、向う十年てことにして、
夜だけのんだら」
「それじゃ、いっそのこと、二十年にして、夜も昼ものもうか」

【ジェスチャー】

ある寺の和尚が小僧に言いつけた。
「これから客があって、酒を出す時にはわしの手もとをよく見てな、
わしがひたいに手をあてたら 上の酒を、
胸をさすったら中の酒を、
膝をたたいたら 下の酒を出すんだぞ」
だが、このジェスチャーもだんだんと 意味を客にかぎつけたれてしまった。
 さて、ある日、檀家がたずねてきたので、和尚は小僧に
「酒をもってこい」と言って
膝をたたいた。すると檀家のおやじがにやりとして、
「和尚さん、どうせご馳走になるんだから、気前よくおでこをたたいてくださいよ。

出典「思わず笑ってしまう本 江戸小話傑作集」 田辺貞之助

お後がよろしいようで・・・