先日、江戸小噺笑い広げ鯛の第6回定期総会を開催しました。
鯛員は昨年と同じ50名の登録で 令和元年度が始まります。
協力して下さる方の気持ちとご尽力に 感謝 感謝です。
仕事に対してのお給料をいただける労働と違って
ボランティアは、基本 無料の自由参加が前提です。
仕事を退職してから、ボランティアを始める方も多いので、
(特に江戸小噺の場合は)高齢の方も多く
途中で 家族や自分の健康の理由で 出られなくなる場合や
少し休んでしまうと 人と比べて出かけるのがおっくうになったり
続ける一人ひとりの元気とやる気をキープする「なにか」があるかどうか
そこが活動全体にも 影響があるようです。
私は、江戸庶民のように日常で話せる小噺を地域に広げたい
その思いから、団体を立ち上げたのが 始まりです。
活動を続けることの共通点は、
「楽しい」「笑いで元気」「交流の楽しさ」だと思います。
私達は、過去の経験から「それは〜〜するべき」「〜しなければならない」という
言葉に縛られて生きてきました。
それでは ありのままの自分でいられなかったり
心が苦しくなり、なかなか笑えません。
「こう〜〜なったら、面白そう」「楽しそう!」の気持ちを大切にして
声をかけあい、状況とご縁を大事にしながら
ちょっと面白い なんだか楽しそうなことも加えて 活動を続けたいと
思っています。
もう1つは、よくボランティア先でお客様に言う言葉でもありますが
笑う門には 福来たる
可笑しいから笑うのではなく、笑うとおかしくなる!
だから、自分から先に(少し意識して)笑って ボランティア活動の時、
笑顔と笑い声で
自分の楽しい気持ちを高めていきましょう。とお話しました。
楽しい場所に 人は集まります。
楽しい人になる
そこに 楽しい会話も生まれてきて、「私もやってみたい」という気持ちが生まれたり
新しい仲間も 加わってくると思って。
それぞれが、自分らしい命の表現をしていることが
それだけで素晴らしい!!
成果とか結果に心と目を奪われないで
命の源、今共に生きていることを喜び、存在を認め合いたいのです。
そんな言葉かけも不足していると思います。だから 笑いの小噺を。
平成最後の4月末で、訪問ボランティアで、累計400回目(5年9か月)になりました。
ありがたい。ありがたい。
また一緒に笑いましょう。
【お知らせ】
インターネットラジオは、クリックしていつでも聞けます。
「そよ風の笑いはここから 10秒小噺を話そう♪」
24回目がリリースされました。
ゲストは、日本江戸しぐさ協会から お二人が来てくださいました。
今回は、江戸しぐさの体験談と思いやりしぐさいろいろ お話いただきました。
過去の歴史は、どれも 未来をよりよい方向に向って
生きるためのヒントにあふれています。
たとえば、江戸人は
汗だくで疲れて帰って来た人がいる時には
「疲れたね」と声をかける代わりに
さっと水とおしぼりを出してあげる・・・粋ですね〜
言われてみればそうですが、
みんなができているかとい言うと そうでもないでしょう。
思いやり あなたは どんな時に 行動を起こしていますか?
知っていることは 多くの人が和の心に近づくことでしょう。
第24回 http://honmaru-radio.com/takano_mayumi0024/
前回から下の方に、創作小噺の投稿フォームを作ってみました。
初回からの分も、すきな時に繰り返し 聞けます。
http://honmaru-radio.com/category/takano_mayumi/
よろしかったら お時間ある時に聞いてみてください。
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【では、小噺】をどうぞ
「禁酒」
夜ひとりで酒を飲んでいる所に、友だちがやってきました。
「お前、禁酒したんじゃないのか?」
「うん、願い事があって、1年間禁酒する事にしたんだが、どうしても我慢できないんで、
2年に延ばした。昼間は止めて、夜は許してもらう事にしたんだ。」
それを聞いた友達が、
「そんなら、いっそ3年に延ばして、昼も夜も飲めばいい。」
「鯛」
ある藩の家老の三太夫さんが、
「殿の朝のご膳は鯛で なくてはならん。たとえしけでも、買ってくるように」
と命じたので、家臣は早速、鯛を買いに行きました。
帰って来た家臣は
「しけでしたが、やっと1匹仕入れることが出来ました。これ以上は、たとえ千両出しても手に入りませぬ。」
三太夫さんは早速鯛を料理させると、お殿様の所へ運びました。お殿様は大喜びで食べると、
「代わりをもて」と命じましたが、鯛は1匹しかありません。
仕方がないので、お殿様が横を向いているすきに、鯛を裏返しておきました。
ところが、お殿様はそれも食べてしまい、また
「代わりをもて」と命じました。
三太夫さんが困っていると、お殿様は、「もう1度、あちらを向こうか?」
※上記2つ 「子どもも、おとなも楽しめる 江戸小ばなし④」 フレーベル館
「鶴と亀」
亀が鶴に聞いたんです。
「鶴はん、あんさん 千年生きるって ほんまでっか?」
そうしたら 鶴は
「そんなに長生きはせんねん。ところで亀さん、あなたは万年生きるって言われてますけど、
どうなんですか?」
って言ったんです。すると亀は
「ほんとだす。わて、それくらい 長生きしまんねん。」
※「現代落語おもしろ7席」 斉藤洋 理論社
令和の年月が 笑いに包まれる毎日になることを願って。