日本には、古くからの
ことば遊びの文化があります。
その中にあって
小噺は、言葉あそびの楽しさと笑いの始めの1歩にちょうどいい
と感じるこの頃。
今でも 広く親しまれているのは
575の俳句、そして季語がない川柳。
日本全国たくさんの学べる教室と 先生もいらっしゃいます。
57577のどどいつは、歌の歌詞にもたくさんあります。
あるいは、上から読んでも 下から読んでも同じ文字が並ぶ回文。
たけやぶやけた しんぶんし もそうですね。
どちらにも やはり好きな人が集まって
作品を披露し合う会があります。
お題が出て、一定期間に作品づくりを仲間で楽しんだり
作り方の型があること、そして 作品を講評することが共通点です。
点数をつけ合って、選ばれたり 選ばれなかったりするのが
楽しいと聞きました。
普段の会話の中で、言葉あそびが話されているのが
だじゃれと小噺。
今だじゃれには、協会も出来ていて
だじゃれの作り方やすべり方も紹介しています。
そして 検定に合格をすると、ダジャレンジャーにもなれる
そんな楽しみもあります。
メンバーは全国にいます。
会話の中で、とにかく だじゃれになる言葉に気づく!です。
※日本だじゃれ活用協会はこちら。
では、いつも紹介しています 小噺はどうかと言うと
俳句のように 好きな人が作品を発表し合うような会は
指折り数えるほど ほぼほぼ存在は知られていないですし、
広がらないし、知られていないのが現状でしょう。
なぜか?と思ってみると
型がない オチは?となると、自分では作りにくいのです。
ただし、多くの人は知っていると思います。
「ハトが何か落としたよ」「ふ〜ん」
「隣の空き地に囲いが出来たよ」「へぇ〜」「かっこいい」
探していくと 江戸時代以降の面白い小噺は たくさんあります。
近年は、落語のまくらの中で話されるので
聞いて楽しまれていますが、ほんの1部。
俳句や川柳、そしてだじゃれなど他の言葉あそびは
自分が作ることが、言葉遊びに入る始めの1歩なので
苦手を感じる人もいます。
発表して 評価や点数がつくのは いやと言う人もいるでしょう。
それがない! これが短い小噺のいいところ。
点数をつけません。先生からの講評も ありません。
とても安心で、ただ 面白がって話せば それで笑いが生まれます。
「お姉さん、粋だね〜」「かえりです」
「お母ちゃ〜ん、パンツ敗れた」「またかい」
なんだか、自分も嬉しい気持ちになっているし、
聞いてくれた人も 喜んでくれる そんな言葉遊びです。
「芋屋のかみさん 年とったね」「いや〜ふけたよ」
「これはタコですか?」「いかにも」
今も、残っている小噺です。
オチの「笑い」があるとことが ほかの言葉遊びとの違い。
というわけで、
ことば遊びの入門には、小噺はもってこいと思っています。
ここから 楽しみ出すと、
「面白いね」「楽しいね」の気持ちのまま 笑いと一緒に言葉に親しんで
言葉に気づくアンテナが、出来ていきます。
耳に聞こえてくる言葉や会話の中から
オチに気づいたり、ちょっと思いついたり・・・
実は、その言葉遊びへの興味がだんだん広がっていくのも 自然な流れのようで
「面白いどどいつ見つけた!」「俳句を始めました」
「なぞかけ やりましょう」
と、発展・広がっていきます。
だから、
小噺は 言葉遊びの始めの1歩。
あなたも 1つ覚えて、だれかに 小噺話してみませんか?ご一緒に。
※参考情報
言葉あそびならば なんでもOKという
30年間、毎月全国みなさんからの投稿を小冊子にまとめて発行、
集いもある「ジョークサロン」。HPはこちら。
小冊子は、切手代のみで、自宅に郵送してもらうことが出来ます。
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★ホンマルラジオ番組「「そよ風の笑いはここから〜10秒小噺を話そう」
第5回目 ゲストは、江戸小噺笑い広げ鯛から
錦家もみじさんと 連雀亭とく仁さん。 3人で大笑いの巻です。
お二人の小噺と とく仁さんの特芸あり どうぞお楽しみに〜♪
http://honmaru-radio.com/takano_mayumi0005/
では、小噺をどうぞ〜。
【ねずみ小僧】
「御用、御用。これ町人、ただ今ここへ ねずみ小僧という怪盗が来たはず、
どこへ行ったか 知らぬか」
「はい、ただ今チュウを飛んで、あちらへ逃げました」
【万年目】
「亀は万年と言うのはうそだ、この亀はこの前買ったが、夕べ死んだ。
古い人の言うことはあてにならない」
「いや、それは夕べが万年目であったのじゃ」
出典「江戸小咄集1」 平凡社 2もあります。
「お坊さんですか?」「そうです」
「向こうから お坊さんが二人来たよ」「そうそう」「そうなんだ」
「今度は、行列になってお坊さんが100人!」「うそ〜!」
楽しい小噺、誰かに話して広げましょう〜
小噺という言葉の分かち合いを広げることから
1番簡単な
みんなの笑いと幸せを願う心、分かち合いと思いやりある社会の始めの1歩に
なりますよ〜江戸小噺の心です。
お後がよろしいようで・・・ そよ風