マツキです。4月22日
「東日本大震災の被災地へ行く前に活動体験者の声を聴く会」というワークショップに参加してきました。
少し遅れて会場に入ると、TVカメラやマスコミの方たちもいてびっくり。
会の冒頭にファシリテーターから確認があったことは、
・すべてはわからない
・100点の活動はない
・思いも支援もいろいろあってよい
ということです。現地にボランティアに行って来られた方の話も、行った地域や避難所、によって状況は違うし、ボランティアによっても受け止め方が違うので、その人の話がすべてではないということです。また、他の人のボランティア活動に対して、「もっとできるんじゃないか」「それは意味がない」「間違ってる」という批判ではなくって、「自分がどうするか」を考えてほしい、ということでした
ゲストスピーカーはボランティアとして宮城県でニーズ聞き取り調査をした大学生のお二人。
彼らのお話の中では、やはりテレビとは違い生で見るとショックを受けることや、避難所管理者と避難者との対立、避難者どうしの摩擦など、「問題は人から発生する」ということや、どういう顔で向き合えばいいのか、共感が難しいといったことが語られました。
会場からの質問では、行く前にとまどいはなかったのか、女性が行っても役に立つ仕事はあるのか、といった質問がなされました。
その後、ファシリテーターから概括をお話していただきました。
今後必要になるボランティアは大きく3つに分けると、ガテン系(泥かきや片付け)、プログラム系(子ども支援、足湯隊など)、専門スキル系(通訳やヘルパーなど)があるそうです。行く県や地域によってもニーズが違うので、自分のスキルと現地の状況とを見極めてから参加した方が良いようです。
現地に行かなくても、被災地から引っ越して来られた方の生活支援、就労支援、支援者を支える支援、被災地から帰還したボランティアのケア等が求められてきます。
最後は、参加者どうしで、被災地に行くボランティアとして心掛けておくべきことについて意見交換して、全体で共有しました。その中で印象的だったことをいくつか。
・1人ひとりは異なるので、「被災者」という括りではなく個人とのコミュニケーションが大切
・現地の人たちが自分たちでできる仕事を、支援者が取り上げてはいけない。現地の人が主役で、ボランティアはサポーターであるということを忘れずに。
・現地の自分の行動が、被災者からどのように見えているかを常に意識する。みだりに写真を撮られてうれしい人はいない。
・体調管理・自己完結は基本。自分が被災者にならないように。
等が挙げられました。
ゴールデンウィークに入り、被災地にボランティアに行かれる方も多いと思いますが、せっかくの善意を有効に発揮できるよう、上記のようなことも心に留めておいていただければと思います。
なお、当日会場で配布された資料の一部を、みのお市民活動センターで閲覧していただけます。ボランティア募集情報や注意事項などこれから現地に行こうとしている方には参考になると思います。(ただし、情報はあくまで全て4月22日時点のものです。日が進むと状況が変わっていることもありえますので、最新情報は、各自web等でご確認ください。)