未来市民フォーラム第3回「地域のお困りごとは地域の力で!〜ソンミサン・マウルに学ぶ〜」報告

未来市民フォーラム第3回「地域のお困りごとは地域の力で!〜ソンミサン・マウルに学ぶ〜」を実施しました。

会場はほぼ満席で、30名近くの参加がありました。
講師は、日本希望製作所副理事長 桔川純子さんです。
ソンミサン・マウルとは、韓国ソウルにある地域で、「やりたいことを口にしたら、実現してしまうまち」と言われています。

前半は、韓国の社会状況から、共同育児施設やコミュニティカフェ、市民劇場、代案学校など、ソンミサンの住民が自分たちに必要なものを自分たちで創ってきた経緯、行政との関わりなどをお話いただきました。
後半は、まちに必要だと思うこと、解決したい課題についてグループで意見交換の時間でした。

時間の都合で、発表・共有の時間は持てませんでしたが、壁に掲示させていただきました。そこからは、斬新で具体的なアイディアを持った人や、共通の問題意識を持った人、まちづくりに希望を見出している人たちがこの箕面にまだまだ多くいるという状況が見えてきます。ソンミサン・マウルの数々の事業も、必要なこととできることを共有し、知恵を出し合うところから始まっています。ワークショップという特別な場ではなく、普段からこういったことを気軽に相談したり共有したり協力者と出会えたりする、そういう箕面にしていきたいですね。

最後に、まちの起業がどんどん生まれるコミュニティを実践するための文化として、「ソンミサンする五か条」をご紹介させていただきます。

・わがまま歓迎・・・まちで暮らす自分にとって本当に必要なもの、あれば毎日でも使いたいものが何かを出しあうことから始める
・けんかワクワク・・・意見の食い違いが生まれた時は、相互理解のチャンス
・優秀なリーダーは要らない・・・優秀な人が仕切ると、その人に任せてしまい、失敗もリーダーのせいにしてしまう
・リスクは楽しい・・・事業の立ち上げ、新事業への出資には、当然リスクはある。だからこそ、うまくいくように積極的に応援するし、運営を手伝うし、くじけないように応援し続ける
・意見一致を頑張るよりやってみる・・・説得によって意見を一致させるのは難しい。先ず、一緒にやってみよう。

【参加者アンケートより】
(%緑点%)行政に頼るのではなく、自分たちでお金や能力を出し合いながら実現していくのがすばらしいと思いました。呼びかけて参加者をふやし、自分たちの出来ることをだしあってやっていく文化をもっと日本にも根付かせたいです。それに楽しみながら、しかもおしゃれなのがいいと思いました

(%緑点%)”必要が母”で生まれたコミュニティー、町づくりだったのでは。今私たちは、これまでの家族、となり近所の関わりが希薄になっている、新たにすべての人たちが安全、安心に暮らせる町づくりをさらにがんばっていきたい

(%緑点%)行政に頼らない姿勢、協同組合の存在が印象的だった

(%緑点%)各テーブルでの交流の方法や目的が、少しわかりにくかったので、テーマをしぼった方が良いと思います