みのお未来市民フォーラム第4回「協働から総働へ 初めの一歩」報告

みのお未来市民フォーラムの第4回を実施しました。
最終回の今回は、それぞれのプレイヤーが、NPO、行政、企業といったセクターの壁を越えて、課題解決に向けてあたることを考える「協働から総働へ 初めの一歩」というテーマです。

講師は、1回目同様、IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] 代表者の川北秀人さんをお招きしました。

冒頭に事務局からこれまで第1回〜第3回のおさらいをした後、市民活動団体からの課題発表プレゼンがありました。発表団体は下記のとおりです。

・箕面ホタルを守る会
 ・みのおフェアトレードの会「楓」
 ・瀬川親水・散策の場をつくる会
 ・(特活)市民活動フォーラムみのお

ニーズ・課題とその背景、理想とする状態と、それに向けてのアクションプランを発表してもらいました。会場の参加者には、それぞれの発表へのフィードバックを書き出してもらい、ホワイトボードに貼りだして共有しました。アドバイスやアイデア、鋭い指摘、質問が書かれたシートでホワイトボードがいっぱいになりました。

休憩をはさんで、講師の川北さんから、それぞれの発表と会場からのフィードバックを踏まえて、 ISO26000(全組織の社会的責任に関するガイドライン規格)、地域貢献企業支援制度、優先すべき分野の絞り方、雲南市の地域自慢大会などといった、いろいろな事例をもとにアドバイスをいただきました。
当日のパワーポイントの一部は、川北さんのブログからもご覧いただけます。

最後は、会場との今日の気づきのシェアと質疑応答の時間でした。
「「やってくれ」→「やらせてくれ」にどう変えるか?」
「過疎地方のまちと、大都市近郊のまちとでは総働のアプローチに違いがあるのでは?」
「賛同者をどう集める?」
といった質問に、わかりやすく答えてくださいました。

3時間半という長丁場でしたが(進行の不手際で15分オーバーしてすみません)、あっという間の時間でした。川北さんの紹介された事例は、「今の」箕面から見たら、まだ差し迫っていない課題だったり、まだ実現には遠い成功事例のように思えた部分もあったかと思います。しかし、いずれ箕面も確実に直面する(一部では既にしている)課題であったり、すぐには無理でも目指していくべき事例ばかりだったと思います。
また、前半の課題発表であったように、箕面にも、全国の参考になるような取り組みの芽があちこちで生まれています。
中間支援組織として、こういった市民活動の拡がりを今後も応援していきたいと思います。

約半年間に渡って実施したみのお未来市民フォーラムが、皆様にとって、日々の事業のサイクルから少し視野を広げ、今後の10年を見据え直すきっかけとなれば幸いです。