「壊れた脳 生存する知」の紹介

壊れた脳 生存する知
 著者: 山田規畝子
 発行年月日:2004/02/26
 サイズ:四六判 ページ数:254
 ISBN:4-06-212268-5 定価(税込):1,680円

 靴のつま先とかかとを逆に履こうとする。食事中、持っていた皿をスープ皿の中に置いてしまう。和式の便器に足を突っ込む……。なぜこんな失敗をしでかすのか、自分でもさっぱりわからなかった。

「何やってんだろう、私」
そう。高次脳機能障害の本当のつらさがここにある。おかしな自分がわかるからつらい。知能の低下はひどくないので、自分の失敗がわかる。失敗したとき、人が何を言っているかもわかる。だから悲しい。いっこうにしゃんとしてくれない頭にイライラする。度重なるミスに、われながらあきれるわ、へこむわ、まったく自分が自分でいやになる。——(第3章より抜粋)

 3度の脳出血で高次脳機能障害となった、医師でもあった母親が、その後遺症と闘い社会復帰するまでの過程について書かれた本が「講談社」から発行されています。

 テレビドラマとなって、07年1月19日(金)にフジテレビ系全国ネットで放映されました。