コロポックル2月例会の開催内容

コロポックルで毎月第2金曜日に開催している例会が、2月9日いつもの場所「札幌市社会福祉総合センター」で開かれました。
今回の会場は3階第2研修室でしたが、研修室は空席がほとんど無い程の参加者が集まりました。

 今回の例会は、夫が事故で高次脳機能障害になってしまった薮中弘美さんがお話しをしてくれました。

 第1部は「家族会の役割はなにか?」と題して、高次脳機能障害者を抱える家族は本人とどのように対応すべきか、といった話を中心に、本人・家族ともども溜まってくるストレスの解消法なども話していただきました。
 出席していた当事者から「私の介護をしている妻もストレスが溜まってきている、妻のストレスを少なくしてあげたいが何か良い方法があるか」といった質問が出てくるなど、とても有意義な例会になったと思います。

 第2部は「高次脳機能障害に関する保険の給付について」と題した、損害保険、・生命保険で給付される保険金の話でした。特に生命保険(民間の保険会社・郵便局の簡易保険)について、障害特約に該当して保険金が支給になった自ら事例を、保険会社との交渉経過などを交えて話していただきました。
 一度は断られたものを、あきらめずに何度も本社に直接電話をして獲得した実体験からのお話しで、とても参考になるものでした。
 また、出席していた保険会社の代理店の方からも、①昨今の保険会社は不払い問題や説明責任などから変わってきている、諦めないで高次脳機能障害を理解してもらうよう何度でも交渉すべきこと、②交渉は本社と直接交渉(フリーダイヤル利用)するべきこと、③保険会社所定の診断書以外にも自賠責や労災保険の診断書も一緒に提出するべきこと、 なども教えていただきました。
 損害保険についてはそれなりに勉強して保険金を受け取っていた人も多いと思いますが、生命保険を請求した人は少なかった思います。心当たりの人は、もう一度保険証や約款などを良く読んで見てください。(当日配布された資料をPDFファイルで添付しました) 

 3月の例会は、3月9日(金)に「札幌市社会福祉総合センター」において、北海道医療大学 臨床心理学科中野倫仁氏をお招きして「臨床心理からの高次脳機能障害へのアプローチ」と題してお話しをしていただきます。