脳外傷リハビリ講習会(札幌)

(社)日本損害保険協会の助成を受けて開いてきた「脳外傷リハビリテーション講習会」が今年も開かれました。
 ☆ 日 時 : 08年11月15日 13:30〜
 ☆ 場 所 : 北海道大学 学術交流会館

 講演会は、北海道大学病院リハビリテーション科生駒一憲教授の挨拶に引き続き「外傷性脳損傷による高次脳機能障害とそのリハビリテーションについて」と題した講演が行われました。
 続いて、札幌デイケアセンター中川 有課長が、以前から精神で行なわれてきたグループ活動を18年度から高次脳機能障害者に実施しているが、大きな効果が見られることを述べてくださいました。

休憩の後はコロポックル道南支部リボンによるミニミニコンサート&トークです。
 「リボン(re born)」は、交通事故により北大病院で生死の境を彷徨ったnamiが、自分で作詞した詩に、コロポックル道南支部の作業所職員のtakkaと一緒に曲を付けて歌っているバンドで、地元函館では何度も演奏会を開いてきたグループです。
 今日は ”ポケットの中の虹” で始まり、途中簡単なトークも交えながら最後の ”幸への伝言” と6曲を演奏していただきました。
りぼん(reborn)のホームページ

再開後は、苫小牧保健所地域保健推進課 宮田孝子主任保健師から ”苫小牧保健所の取り組み” を話していただきました。18年に町から相談がきたのををきっかけに、東胆振地域の28医療機関・14福祉サービス機関・5市町へのアンケート調査を行うとともに、13機関で”支援ネットワーク会議”を作り、支援機関も刷り込んだリーフレットの作成、家族のための学習会、家族の集い、本人のつどい(準備中) などについて話していただきました。 

 最後は、国立障害者リハビリテーションセンターの中島 八十一学院長 が「高次脳機能障害者支援の現状と課題 〜連続したケアを目指して}と題して講演していただきました。
 先生は、この10月から「国立身体障害者リハ・・・・」から「国立障害者リハ・・・・」と学院の名称が替わったこと、 高次脳機能障害は見えない障害と同時に隠れた障害であること、 障害者自立支援法の基で都道府県事業となった高次脳機能支援普及事業、 幾つかの県で行われている普及事業の様子 などについてお話しくださいました。

 講演会には沢山の人が集まり、急遽折りたたみ椅子を用意するほどでした(名簿記載者 約280名)。

 来年は21年11月3日に開かれる予定です。