第6回となる「高次脳機能障害事例検討会」が開かれ、医療・福祉・行政のそれぞれの機関で高次脳機能障害者を支援している関係者が集まりました。
☆ 日 時 : 2008年11月29日(土) 14:30〜17:00
☆ 場 所 : 北海道大学学術交流会館 小講堂
☆ 主 催 : 北海道大学病院リハビリテーション部
内容
①「高次脳機能障害の支援の連続性」 〜医療から福祉へ 時間的連続性と障害認識・視点の連続性〜
北海道大学病院リハビリテーション部 技師長 堀 享一
②「障害福祉サービス提供機関へのアンケートより地域の受け皿を考える」
北海道大学病院リハビリテーション部 支援コーディネーター 白波瀬 聡子
NPO法人 Re〜らぶ 理事・心理士 青木 美和子
③事例報告1「病識低下・主体性低下を呈する外傷性脳損傷患者でグループ活動が有効であった一例」
北海道大学病院リハビリテーション部 作業療法士 小川 圭太
④事例報告2「札幌デイケアセンターにおける高次脳機能障害者のデイケアについて」
札幌デイケアセンター デイケア課長 中川 有
⑤事例報告3「相談支援者のかかわりの一例」
北海道大学病院リハビリテーション部 支援コーディネーター 白波瀬 聡子
地域生活支援センター手稲 センター長 吉澤 浩一
今回の検討会では、札幌市内248施設にアンケートをした概要が発表されました。
高次脳機能障害者を受け入れている施設が32(44%)、85人が利用中であること、 高次脳機能障害者の利用者がいない施設でもその理由では「施設の利用を希望する方がいない40(83%)」であること などが明らかになりました。
これからはヨコのつながり(作業所やサービス提供機関の間で連絡会や事例検討(他のところはどうしているの?)情報の把握・発信(地域でどのような支援が行われているか、行政・専門機関が知っておくことが必要 マップなど) が課題である旨の発表がありました。