塩竈ウォーキング(7)「雨の鹽竈・志波彦神社」

今日は本町通り商店街に車を停めて、ゆっくり小雨のぱらつく鹽竈(しおがま)神社境内を歩いてみることにしました。
鹽竃神社には大きな参拝者用の駐車場があるので、観光バスをはじめ多くの観光客の方は車で境内までのぼっていってしまい、本町通りなどへ足をのばすことが少なくなったそうです。歩くとどれくらい不便かも確かめる意味で、宮町の裏坂、通称女坂と呼ばれるなだらかな石畳の小路をのぼります。
すでに紅葉の時期は去ったかと思われましたが、雨にぬれたもみじは染みるように美しかったです。

裏坂の入口で、仲良く遊んでいる猫を見つけました。首輪をつけているので飼い猫なんだなぁと安心していると、近くの家々の門には「捨て猫禁止」なる張り紙が。
ちょうどそこへ猫ちゃんたちのご飯を持った方が現れて、いっせいに猫たちはその人の向かう先へ。おそらく捨て猫を一時的に町の方が保護してくださっているようです。

ゆっくりと坂をのぼると、やがて左手に、竹林をバックにみごとなもみじが現れました。ふるえがくるほど見事です。
やはりじっくり見て歩くのは、こうした歴史のある場所では必須のことですね。どこにどんなすばらしいものが現れるかわかりません。

やがて見えて来た志波彦神社の鳥居。ここはさすがに見ごたえがあります。夜はライトアップされるようです。
お向かいに博物館もあり、まだ入ったことがないので今度見学したいと思います。
志波彦神社に参拝し、門を出るとここからの塩釜港のながめもなかなかすばらしい。晴れた日にはぬけるようでしょう。

神馬ににんじんを奉納し、なで牛をなでてから鹽竈神社を参拝し、二百二段の急な坂をみこしがのぼることで知られる表坂、通称男坂方面へ。門から見る杉林と、これを背景にしたもみじがまた美しい。
かみしめるように石段を降り、荻原醸造さんの前を通って再び本町通りへ。
神社をながめるスピードになれた後では、商店街の細かな風情や面白みにまで目が行きます。
塩竈にお立ち寄りの際には、是非車を降りて「まち歩き」をおすすめします。

(コメント:門脇篤)