アートライクは終わらない(2)〜何が彼をそうさせたのか

(つづき)
翌8月15日には、「今日は静岡〜名古屋を走破し、今日中には大阪に入れそうです」とのメールと右のような画像が送られてきました。

おそらく、彼は「アートライク」に参加し、あのオトナたちの純粋な熱気にふれなければ、ここまで大それた「ひとり旅」には出なかったのではと思いました。アートライク、そしてアートという感動が、彼をしてここまでさせている、そう私は直感しました。

8月16日、「昨日の夜中に(大阪に)着きまして、姉の家に一泊して、今は神戸にいます。正確には三宮なんですけど。いいところですね〜。」
仙台はやっと雨が降って涼しくなったむねメールすると、「こっちはすさまじく日ざしが強いです。今日は姫路城に行きました」というメールと右の画像。

こうした大沼くんの動きに、「アートライク」時にスタッフとして活躍した金藤美智子さんは、「けっこう体育会系だったんですね!大沼くん 鳴子からアートライク走っても併記だったかもですね〜、若いっていいなぁ」とのコメント。
また、「アートライク」では送られてくる画像をリアルタイムに本ブログへアップしてくれたアートブロガーにしてフォトグラファー・小野さんも「なんか本格的な旅になってますね! やるなぁ大沼くん。かえってくる頃には黒コゲに焼けてそうですね 笑」

ところが17日の夜10時過ぎ、「こっちは夜中でも暑いですよ〜 (広島県)福山っていう街に着いたんですけど、泊まれそうな所がなく眠いです」とのメールが。
ネット上で福山市周辺のキャンプ場を検索し、情報を送ると「ありがとうございます。行ってみたいと思います。眠いです・・・」(23:20)
こんな時間では見つけられないかもしれないと思い、「ネットカフェは?」と送ると、日付が変わって18日の00:28「なんとかネカフェに入ることができました。これで眠れそうです。」
なかなか野宿もたいへんです。

8月18日夕方「今日は広島でゆっくり観光しました。現在は宮島です」
広島のお好み焼きを食べたかと問うと、「まだなんですよ・・・その前に宿を探さなくては」
山口から四国入りできるという話をすると、「四国に入れていないのが唯一の心残りだったんですよ まずその港に行ってフェリーの運賃を見てから決めたいと思います。」

やがて日没前、「今日は宮島の包ケ浦自然公園に泊まれることになりました。ゆっくりできそうです。」とのメールとキャンプ場の画像。
昨日のことがあるのでやれやれ。
夜は「お腹すいたな〜 空腹をまぎらわせるため寝ます。おやすみなさい。」と9時前には早々に床についたようす。

(コメント:門脇篤