養成講座3月31日のご報告

「指定文化財修理の現場見学」藤岡龍介講師、芋本隆裕講師
当日は午後1時に近鉄の石切駅に集合し、石切周辺の史跡などをめぐりながら修理現場へ向かいました。
修理現場で文化財修理の考え方や建物の沿革などの説明を受けた後、見学し、建物をどのように活用すればいいか班ごとに分かれて話し合いました。
発表は、その後の懇親会の場で行われました。
喫茶店や学童保育、介護施設、デイサービス、石切にちなんで「石のギャラリー」、地域の古い住民と新しい住民の連帯感をもたせるよう、イベントを企画(建物内に残されているレンガづくりのかまどを作った料理教室など)いろいろなアイデアが発表されました。発表の後は、ますますお酒も進み楽しい懇親会となりました。

周辺の見学会にて
ヒトモトススキという市の天然記念物も見ることができました。1株の目元から多数の茎が出てススキに似ているところからこの名前がついたそうです。(カヤツリグサの一種)
本来は海岸近くに生えるもので、海岸線が近くまできていたことを示す植物です。
大龍寺は黄檗宗の寺院です。棟札から黄檗山萬福寺大工棟梁秋篠兵庫が携わったことが読み取れます。
屋根の真ん中にモモ(桃ですよね?)が乗っています。このバランスはありなんでしょうか…。
そのほか、旧生駒トンネルなども見学しました。
このあたりはところどころに古い民家が残されていて、風情ある町ではありますが、やはり時代の波には抗えず、新しい今どきの住宅も増えているようです。
(それ自体は悪いことではありませんが…)

次回は、「保存・活用のマネージメント」午後1時から、会場はまちづくりセンターです。