街道をゆく見学会の報告

3月29日のこと。(もう一ヶ月も前ですね)お天気を心配していましたが、少し肌寒いものの、良いお天気でした。

阪急東向日駅を出発した一行は、須田家住宅の前で永井会長の解説を聞き、その後富永屋へむかいました。

富永屋は西国街道(京都府向日市)に残る、元旅籠です。外観が改造され、見過ごしてしまいそうですが、中に入ると江戸時代から使われてきたカマドも残されており、そこから上を見上げると歴史を感じさせる小屋組みが見えます。小屋組みの材は建築当初のものも多く残っているそうです。現在は、イベントなどの会場として使用するなど、市民団体、個人の手によって保存・活用の取り組みが行われています。こちらのホームページでイベントの案内などが紹介されています。むこうまち富永屋

向日神社、南真経寺を見学し、最後に中小路家住宅を訪問しました。出格子窓のある長屋門、そして敷地に建つ主屋のむしこ窓。歴史を感じさせる外観です。台所、リビングは現代の生活にあわせて使いやすく改修されていて、見学の際に私達もお茶をいただいて、ほっとするひと時を過ごさせていただきました。中小路家住宅は国の登録有形文化財です。イベントなどで一般公開もされており、地域の方たちが親しみを持てる文化財として住まいながら活用されています。イベントの案内など詳細は中小路家住宅ホームページでご覧ください。

帰りがてら土手にあがって集落を眺めて、歴史ある建物の活用に苦労が多いことを改めて思いました。それでも「自分たちのできることから始める」大切さも学びました。

訪れた場所では、みなさんにとても親切にしていただき、また、今回の見学会の企画では向日市文化資料館、西国街道まちづくり研究会にお世話になりました。この場をかりてお礼申し上げます。(よ)