伝統構法の町家改修技術を学ぶ連続講座−2−

奈良での連続講座第2回は10月20日に「基礎と軸組の補強」をテーマに行われました。構造補強について、井手昇二建築研究所の井手さんから、「限界耐力計算法」での構造解析と補強の考え方についての説明していただきました。ツキデ工務店の山﨑博司さんには、伝統工法の建物改修技術について過去の経験と具体的な改修方法の説明をしていただいた後、質疑応答。

床が取り払われた現場では柱の状態も良くわかり、伝統的な仕口を使った補強方法や金物を使用する場合など多様な補強方法を実際に見ることができました。また、現場の横では、左官職人さんが壁土を準備されていて、参加者、スタッフともに興味津々で見学していたのも印象的でした。

どのようにこの家が生かされるのか…。完成までもう少し時間が必要ですが、完成見学会の日程は決まりました(!)。2月11日10:00〜12:00。13:00からは奈良女子大学構内にある佐保会館でシンポジウムも行います。「きでら・借家」計画から完成まで、講座の内容の総括も行います。詳細は別途、案内いたしますので、関心をお持ちの方はぜひぜひ、ご予定に入れておいてください。