5月9日の日曜日。甲乙塾卒業生に呼びかけて「しごと蔵特別講座」が行われました。参加者としごと蔵関係者の23名がしごと蔵の改修現場に集まりました。
講師はおなじみのしっくい浅原、浅原雄三さんです。今回はしっくいを使った壁塗りを体験してもらいます。午前中は交代で内側の壁を塗りました。
今回の講座はナント昼ごはん付です。それも、移動式おくどさんで炊いたごはん!活マネ・文マネ講座でも紹介されたミニおくどさんの本格派版(?)で二升炊きです。薪もそんなにたくさん要らないし、20分程度で炊きあがりました!おいしいごはんがあれば、後は何も要らない!?
午後からは、大津磨きのメンテナンス。人の良く通る階段や廊下などに施工される光沢のある土壁です。最近は見ることも少なくなってきました。まずは、スポンジに軽く水を含ませて汚れを落とし、それから、きれいな雑巾で水分をふきとりながら磨きます。その後ワックスを塗ると…顔が映るくらいにピッカピカになりました。浅原さんのお話に耳をかたむけながら、みなさん、がむしゃらに壁磨きです。どこからか「うちの家でもこんな頑張って掃除せーへんわ」なんて声も。
そんなこんなで時間が過ぎ、次は外側の壁塗りです。手の届かない高い場所は、しごと蔵の若き職人が先に塗っておきます。
この現場にも大変なこともいろいろあると思いますが、職人さんの技やそれを習う若者の成長、またサポートする人たち。また、今日のような機会に古材文化の会にかかわる人たちの和…いろいろな思いやものごとがつながっていきます。(吉岡)