<自殺やうつ病に起因する経済的損失が、2009年の1年間で2兆6782億円に上ることが7日、国立社会保障・人口問題研究所の推計で分かった。>という記事を見ました。

いろんな視点で研究する人がいるというのは理解できるのですが、自殺者が減り、労働人口が増加し、それがGDPの引き上げにつながる…といわれているようで違和感を覚えずにはいられません。
現実を見れば、同様の調査が英国で実施され、その後の精神保健医療改革が自殺対策に大きな効果が上がっているとのことで自殺者を減らす取り組みとしては、数字の効果は大きいのかもしれません。
ただ、健康をとりもどした人たちが本当に幸せに生活できる世の中でなければ、どこまでいっても「堂々巡り」ではないでしょうか。

話を変えて、住宅問題でも<超長期住宅>、<二百年住宅>の文字を新聞など見るようになり久しいですが、住まい続ける仕組みなくして建物だけが長寿命であることの不可思議をどう考えたいいのでしょう…。仕事のあいまにふと。(吉)