講座で林業家の中田明(なかた・あきら)さんの話を聞く。ゆっくりとおだやかな語り口ですが、気持ちはとても伝わってきます。現物をみながらの講義は時間が過ぎるのも忘れ、中田さんを囲み質問が次々に。
京都市街の西北に位置する「中川」という地域は北山杉の産地として栄えてきたそうです。数寄屋建築や和室の床柱のブームなど北山杉が産業としてなりたち、活発な時代もありました。現在では、床の間のある家も少なくなるなど建築様式の変化もあり、北山杉のあらたな活用を模索し、絞丸太の特徴を生かしたベンチ「TRONCO」(イタリア語で丸太を意味する)が生まれました。(デザインは喜多俊之さん)
積極的に動き、課題を解決しようとするあきらめない姿勢とものづくりの心を中田さんから学びました。(吉)