名古屋市中区橘町にある愛知産業大学工業高等学校内にある「たちばなホール」で10月10日に開催された歴史的建造物シンポジウムに参加してきました。
このシンポジウムは景観整備機構の(財)名古屋市都市整備公社が中心になって開催されたもので、名古屋市で始まった「歴史的建造物の登録・認定制度」や「なごや歴まちびと派遣制度」を記念して行われました。
歴史ある建物を後世に残していくための人材養成として「なごや歴まちび養成講座」が本年1月から始まり、26名の方が講座を修了されたと聴きました。人材養成に会わせて活躍の場を提供された名古屋市の関係者のとり組みに感心して参加しました。
シンポジウムの中では古材文化の会の永井規男会長が西澤泰彦名古屋大学大学院准教授と「身近な歴史的建造物の保存活用の意義を問う」というテーマで対談をされ、身の回りにある歴史的建造物を評価して保存する意味を深めました。
シンポジューム終了後は「なごや歴まちびと」の案内をいただきながら、参加者は橘町内に残る歴史的な建物を見学しました。
かっての名古屋城下のメインストリートだった本町通りの左右には戦前の古い商家や社寺が点在していました。その一軒一軒を持ち主の方にもいろんな話を伺いながら参加者で回りました。
歴史ある建物や町並みを大切にする人の輪が名古屋市にも広がったことを実感した一日でした。また、「なごや歴まちびと」に1名の古材文化の会の会員さんが参加され、ご一緒できたこともうれしかったことでした。 (白)