建物データベースの活用についての勉強会

3月15日午後に奈良女子大学で「建物データベースの活用についての勉強会」を会の主催で開催しました。参加者は、古材文化の会の奈良プロジェクト、奈良県のまちづくりに関わる設計者や関係者、奈良女の増井研究室、奈良県職員など18名でした。
奈良県における建物データベースは、古材文化の会が地域に残る木造建築をサポートするための基礎的ツールとして2010〜2012年度の3年計画で入力と開発に取り組んでいるものです。
勉強会は、建物データの可能性と活用事例を学び、最終年度に向けて奈良県における建物データベースの活用と管理に係る課題を整理する目的で行いました。

勉強会は、最初にこれまでの経過を白石が報告し、続いて奈良女子大学増井正哉教授から「奈良きたまちの建物調査データの分析報告」、次に立命館大学の瀬戸寿一氏から「建物データベース活用の可能性紹介」が行われ、最後に京都市景観・まちづくりセンター職員の木下良枝氏から「京都での建物データベース活用の現状」の事例報告がありました。その後、参加者全員で建物データベースについての質疑と意見交換を行いました。
勉強会の開催で、関係者の建物データベースの有効性と可能性の理解が深まったことが次年度に向けての大きな成果でした。 (白)