3月17日は、京都市文化財マネージャー育成講座(建造物)の5回めでした。
始まってしまえば、後はやるしかない!ということで、忙しいなか、受講者のみなさんが、人まち交流館京都の地下に集まりました。
毎回、受講者の先輩がサポーターとして司会や受付を担っています。
三上皓造先生の「寺社建築」の講座では、毎年パワーアップしている資料と豊富なスライドで講義が進みました。柱の面とりの幅を調べるのに柱を触ってしまい怒られた話など、先生自身の思い出が織り込まれ、とても楽しくお話を聞きました。
歴史的建造物の技法として、寺本光男先生には「瓦葺職」、浅原雄三先生には「左官職」のお話を聞きました。瓦の話では、軒瓦の模様で時代の古い新しいが読み取れることや、窯の移り変わりについても解りやすくお話いただきました。
左官の話では、土壁の見本などもたくさん見せていただき、土の色の鮮やかさには驚きました。伝統建築にかかせない左官の材料なども手に入りにくくなっていることなど、時代の変遷の中での伝統建築のあり方を考えさせられます。
講座終了後には、修了課題の説明があり、講座の先輩であるサポーターの浅田さんから体験談をお話いただきました。
次回は、3月31日の午後1時からです。会場は、景観・まちづくりセンターのワークショップルームです。(よ)