文マネ講座「保存・活用相談」(報告)

京都市文化財マネージャー育成講座も12回めになりました。6月9日の演習では、京都市内3か所に分かれ「保存・活用相談」の演習を行いました。
実際にお住まい(または所有)しておられる建物について、受講者が相談に応じ、活用提案をまとめるというものです。課題は様々あり、後継者、日頃の手入れ、補修の費用…など様々。それでも、建物に愛着をお持ちだったり、地域にその建物があることにも意味を感じておられたり、「残したい」という思いは、伝わってきます。

演習という限られた時間ではありますが、相談者の方が少しでも前向きに考えてくださるように受講者の方々は、活用提案をまとめておられました。以前、ある人が言っておられた言葉ですが、「残らないには理由がある」。そして「残るには理由がある」。初めの一歩かもしれませんが、その一歩が大きな一歩になるように少しでも後押しができればと思います。(よ)