先達の口伝「仕事にむかう思いと民芸」

7月14日、京都市中京区の(株)長村組にある艸風館(そうふうかん)で、「仕事にむかう思いと民芸」をテーマに田中重太郎さんにお話をうかがいました。
現在、田中さんは、京都民芸協会の理事を務められ、「京都民芸だより」の編集にもかかわっておられます。

柳宗悦らによって提唱された生活文化運動では、民衆的工芸(=民芸)を「用の美」と表現します。それは、用途と結合して生まれる美、生活とともにある美と説明されます。今回、柳宗悦の言葉として「直観」についても教えていただきました。「物を見るのに物差など持ち出さずともよい。美しさの自由は計量を越える」

見て 知リソ 知リテ ナ見ソ

「まず見て、後から概念で整理せよ」という意味だそうです。

田中さんのお話を聞いて、会社経営には、利益をあげる必要がありますが、その基にある「理念」についても常に心に持ち、思い返すことが必要なんだということも学びました。
次回、先達の口伝は7/21です。ご興味を持たれた方は、古材文化の会事務局にお問い合せください。

会社の経営もNPOの経営も共通の課題を抱えています。理念と経営、バランスを考えないと持続できません。この日は、月に一度の理事会をこのまま会場をお借りして行いました。課題は山盛りだけど、ゆるやかに、だけど確実に変化に対応していくことが、私たちのようなNPOの強みではないかと思い、今日も前向きにがんばります(!?)yo