わたしが見つけた文化財[報告]

7月28日、京都市下京区にある「ひと・まち交流館京都」の大会議室で「第4期 京都市文化財マネージャー育成講座(建造物)」のしめくくりとなる修了課題発表会「わたしが見つけた文化財」の発表会と修了式が行われました。

半年間の講座では、講義を受け、演習をこなしながら、班で対象となる建造物について報告書をまとめます。受講者のみなさんは、お仕事や勉学との時間の合間をぬっての調整など、さまざまな制約がありながらも発表会当日まで、時間をめいっぱいつかって、頑張っておられました。

今年は1班から6班までの6つの建造物についての発表が行われ、1つが亀岡市、4つが京都市内の建造物がテーマとしてあげられていました。同じ住宅建築であってもそれぞれに個性があり、また、歴史の奥深さや建物個々のもっているユニークさが浮き彫りとなり、興味深く発表を聞かせていただきました。残り1つはお寺でしたが、周辺が開発されつつあり、今後著しい環境の変化が予想されます。

建物の維持管理の難しさ、暮らしや環境の変化などさまざなな要因によって地域の文化財がなくなってしまうこともあります。毎回のことですが、みなさんの発表を聞いていると、残していきたい、つないでいきたいという思いが伝わってきました。

修了式では、京都市文化財マネージャー育成実行委員会の永井規男委員長から修了証と履修証明書が授与されました。

今回も修了課題に協力いただいた所有者の方が会場に来られていました。講座を修了しても受講者と所有者の方とのつながりが生かされることを期待します。また、講座事務局として古材文化の会として協力できることがあれば、ひきつづき、かかわっていきたいと思います。

受講者のみなさん、本当にお疲れ様でした。関係者のみなさん、ありがとうございました。(よ)