町家調査のデータベース化の勉強会[報告]

8月10日に奈良県社会福祉総合センター会議室で行われた「奈良県における町家調査のデータベース化の説明会」に参加しました。これは、会が2010年から取り組んでいるプロジェクトの一環で、奈良県での町家調査の情報をデータベース化して今後に活かす仕組みを検討しています。立命館大学の矢野桂司先生をお招きし、GISを用いた町家・民家データベースの構築について京都市で行われた調査の事例を元に報告いただきました。GISを使い、調査で得られた情報と国勢調査のデータなどを併せると、複数の情報を地図上で視覚的にとらえることができます。数字だけでは伝わりにく情報も感覚的にとらえることができます。

京都市で行われた調査は、行政が主体となり、得られた情報を施策に反映されています。会のプロジェクトの場合は、調査後からのかかわりとなり、個人情報の利用に関して不安を持つ方もおられることなど、今後の調整も課題です。また、参加者の中からは「具体的にどのように活用していけばいいのか」「持続的にデータを活かすためには県としての支援が得られないか」など意見もありました。情報を活用する仕組みづくりについても、会のプロジェクトでも協議し、各団体との意見交換も続けていきます。(よ)