三井物産環境基金助成団体交流会に参加

9月12日、13日と福島県、郡山市民文化センターで開催された三井物産環境基金助成団体交流会に参加しました。初日はNPO法人うつくしまNPOネットワーク事務局長の鈴木和隆さんの「福島の復興とNPOの役割」と題した基調講演があり、その後分科会に分かれての意見交換が行われました。
鈴木さんのお話の中で、「被害は拡大」しているという厳しい言葉がありました。役場の移転、16万人以上が県内外で避難している現状、長期化する避難での疲弊、加えて放射能による汚染の問題もあります。そんな中で被災者自らが課題解決に向け、NPOを立ち上げておられ、その数はH24の4-7月だけでも40団体になるというお話でした。

分科会はいくつかのテーマに分かれていましたので初日は、「大学とNPOとの連携」、2日めは「必要とされる自立支援」をテーマにした分科会に参加しました。NPO法人森は海の恋人の畠山信さんの事例発表では、復興支援の取り組みの中で、大学、支援団体、地域住民との連携がより形で協働へと深まっていった話が印象的でした。NPO法人JENの発表では、自立を支える活動とは、「誇りと前に進む力の回復」を目的として、そのプロセスは、成功体験の積み重ね、チャレンジ、多様性を受け入れることだというお話がありました。また、牡鹿半島における過疎化を例として、震災以前からの人口の減少を考えると、今までの延長線上にない将来ビジョンを描く必要があるというお話があり、このような課題は、被災地域だけのものではないということが理解できました。
2日間にわたり、貴重な体験をさせていただきました。関係者のみなさまありがとうございました。(吉岡)

*会では、三井物産環境基金から助成をいただいて伝統建築保存・活用マネージャー養成講座(2期から4期)その後の上級講座(1期から3期)、マネージャーの交流の場となる「活マネ祭り」やスキルアップ見学会などに支援いただいておりました。現在、講座は名称を変更し、京都市・(公財)京都市景観・まちづくりセンター、会との3者で実行委員会を組織して継続しております。