世界遺産白川郷・五箇山 東海北陸道の開通を前に

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先週は夏休みを取り、帰省を兼ね高速バス旅行を楽しんできました。

写真は、来年3月の全線開通となる東海北陸道を使って富山県・小矢部から名古屋に向う白川街道の御母衣湖の休憩所でのもの。バスの後方に合掌造りの一つが見えます。

世界遺産は、今日もニュースで報じられていましたが、日本では現在平泉の中尊寺が申請・準備中であると言います。最近では、島根県太田市の石見銀山遺跡登録(7月)がありますが、ここの「白川郷・五箇山の合掌造り集落」は、1996年に日本では4番目に登録された地域です。ここで、白川郷は岐阜県・白川村として有名ですが、五箇山の方は余り知名度がないのが気にかかります。

五箇山とは白川村のような自治体名ではなく、富山県の平村・上平村・利賀村の庄川沿いの5つの集落の総称の地名なのです。
現在は、平成の大合併で南砺市の南部を構成する地域となってしまいました。

小中学の遠足で何度か来たことや、この伝統地域(山)の優等生が里の寺などに3年間寄宿し、同じ高校の同級生となって仲良かったこと(遊びやバカをしたこと)が車中思い出されました。

白川郷の歴史からいえば、日本海に注ぐ庄川流域集落であることや、平家の落人の住処、石川県の白山や加賀藩との係わりなどから、岐阜県以上に富山県側と関連深いと思われます。全国的・世界的には、五箇山より白川郷の名が先に来たこと、行政名としての白川村が岐阜県側に残ったこと、岐阜県の地域資産に対する積極的な活動が勝っていたことなどが後々に影響を与えているように思われるのは、著者自身が庄川の氾濫域の「散居村」で生まれ育ったからかも知れません。

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先の話に追記します。
右の衛星画像には、南砺市の平村、上平村、利賀村を赤く点滅で示しています。

富山市、金沢市、白山、庄川など位置や地勢を意識して、この世界遺産「白川郷と五箇山の合掌造り集落」を見る必要があるかもしれません。

東海北陸自動車道は、白川郷ICから飛騨清見IC(高山の西方約15km)を最後に来年全線開通し、小矢部・砺波JCTのクロスランドからは、今年地震被害を受けた能登輪島に向かうことになっています。

名古屋駅周辺で感じた中部・東海地域の好況感、この自動車道の開通によって、北陸・能登地域に観光や産業での光が注がれることを期待したいものです。

参考:文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/jp/world/h_index.html