ごらんください!!
これが、50数年ぶりに近江八幡市島町に復活した、幻の「ほんがら松明」!!
今日、最後の仕上げの作業を行った村の古老たちの、汗と涙の結晶(?)です。
胴体部分には、先日作られた「竹」で編んだ「真」の周りに「ワラ束」を巻き、さらにその上を「菜種がら」で「化粧」されています。
上の傘の部分は、水郷の名産品・「ヨシ」。
松明が倒れないよう張ってある縄は、松明に近い部分は山で取ってきた「藤蔓(フジヅル)」が使われています。ワラ縄だとすぐに燃えてしまって引き綱としての役割を果たせないので。
地場で採れる自然素材を巧みに利用して作られる巨大松明。
さあ、あとは、4/21の祭本番を待つばかり。
「真」にワラ束を巻きつける。
ワラは、丈が長く、細くしなやかで加工しやすい「もち米」のワラが良い。
松明を一旦立てて、ワラの上に菜種殻を覆っていく。
美しく段々ができるよう、形を整える。
ちなみに、この段の数は奇数でなければならないそうだ。
てっぺんの「傘」の部分は、地場産のヨシでつくる。
これは、日輪のシンボルだとか、ろうそくの炎を模したものだとか、諸説あるが、いずれも真偽の程は定かでない。
なんにしても、これはもう究極のアートでしょう。美しい。
写真右下に、「ほんがら」の穴が見えますね。
うまくいけば、ここから煙と炎が噴出すわけです。
完成したほんがら松明の重量は、2〜3tにも達するらしい(地元老人談)。
これを、なんとなんと、70〜80代のおじいちゃんたちだけで立ててしまった。
さすがに往年のようにはいかず、腰が痛そうではありましたが、オドロキ、感動の場面。
ちなみに、松明を立てるときに使う竹の竿のことを「アホ」と呼ぶそうです(笑)。