中央が空洞になっている「ほんがら」に対して、中央に空洞がなく、どん詰まりになっているものを「どんがら」と言うそうです。
今年老人クラブが50数年ぶりに復活させた1本の「ほんがら松明」以外の松明は、例年通り、自治会の「組」ごとに1本ずつ、単に竹を数本束ねて芯にした「どんがら松明」が、この日に全部で5本作られました。
「どんがら」であれば、輪・真を作る手間を省ける分、作業が簡便化でき、1日で一から完成してしまいます。
この日のうちに5本のどんがらが作られ、神社の境内に、ほんがらとともに仲良く並べられました。
写真の右から3番目、一番背が高くて太いのが老人クラブの「ほんがら」です。
どうやら、各組とも「今年は老人を敬って、老人クラブが作った松明より背を低くするように!」という暗黙の了解があったようです。
なんだかんだ言いながら、やっぱり立てるところではきちんと老人を立てる、年長者を敬うという価値観がまだしっかり残っているんだなあ、と思わず関心しました。
…さあ、いよいよ祭り本番まであと一週間。
撮影チームも正念場を迎えます。