一夜明けて、4月22日(日)。祭の第2日目。
この日は、お隣の北津田町と合同で、神輿行列が系列のお宮さんを練り歩く。
その前に…。
午前5時。
昨夜も遅くまで起きていたはずの氏子総代さんたちが大嶋神社に集まり、「卯の刻参り」をする。
午前9時。
町民みんなに集まってもらって、町のランドマーク・権現山をバックに記念撮影。
事前に、自治会長と老人会長の承諾を得て、島町内の各戸にチラシを配っておいた。
集合場所にワラワラと町民が集まってくる様子を複数のビデオカメラに収める。
ハッピやかすりの着物を着て来てくださった方々も。
子どもも来てくれた。みんなでなかよくポーズ!!
午前10時半。
大嶋神社に近隣の宮司や氏子総代が集結し、祭礼の儀式が行われる。島町・北津田町の中学生女子4名が、ショウやシチリキの音にあわせて、巫女として本殿で踊りを舞った。
おごそかな雰囲気。見物人もほとんどいない。
午後2時。
例の祭礼実行委員会が寄せ集めた、神輿かつぎの若衆が勢ぞろい。「ハクチョウ」と呼ばれる白装束に身を包み、神輿の前で記念撮影。
老人に見せてもらった、50〜60年前に撮られた記念写真とイメージが重なる。白装束は、時間・時代を超越する普遍性のシンボルといえよう。
若衆たちが神輿を担ぐ。
神社の前で、見物人の前で、『踊り』(ハイラコー!と叫びながらみんなで繰り返しジャンプする)を披露する若衆たち。
昨夜の余韻か、妙にテンションが高い。一体感もある。
祭を楽しもうとする空気が伝わってきた。
去年は、自治会長が土下座をして無理やり集め、どうにか存続できた神輿の担ぎ手。
その負の面影は、今年の彼らには、もう見られない。
さて、来年はどうなるか…?
宮司さんは馬に乗り、お稚児さんは肩車に乗り、神輿は台車に乗って、行列は2時間ほどかけて地域のお宮さんを巡る。
午後4時。
行列が帰ってくると、大嶋神社の馬場を2頭の馬が駆ける。
このあたりは大昔「蒲生野」と呼ばれ、皇族や平安貴族が狩り遊びをしに来ていた地域。荘園があり、たくさんの馬が飼われていた。
「やぶさめ」の発祥地もあるし、どこの神社でもたいてい馬駆けの儀式がある。
そして午後7時。
榊(さかき)に宿った若宮神社の神様を、大嶋神社から元の若宮神社にお返しして、長かった祭はフィナーレ。
…ふぅ。
言い知れぬ充足感。
そして、明日は月曜日。休む間もなく、またシゴトが始まる……..。