6/23(土)、第3回目のワークショップがマルチメディアセンターで開催されました。
本日の参加者は7人。中3にしてアマチュアカメラマン(?)の頼もしそうな男の子も新規参戦してくれました!!
さて、前半は、前回からさらに内容を練り直した「原案・ストーリー」を、再度一人ずつ発表していきます。
前回提示されたポイントは、“物語の「起・承・転・結」を考えること”!!
ひと通りみんなの作品を聞いてみたあと、原監督からそれぞれの作品についてコメントがありました。
■「僕らの音色」
…小説的で個々のセリフは魅力的。まだ未完であり、じっくり時間をかけて映画としてのストーリーを整理すれば、よい作品になるかも。
■「寺化山事件」
…ネーミングやアクションシーンは面白いが、映画としてはストーリーの展開が弱い。
アクションとセリフの応酬だけでは映画にはならない。
映画の原案として仕上げるには、まだまだ時間がかかりそう。
■「夏休み」
…今回提出された作品の中では、一番「起承転結」がしっかりしている。
前回の時点は「ワラ人形」が登場した理由が不明瞭だったが、今回はそこも描けている。
ただ、映画として盛り上がる場面(転)と、そこから全てが解決する場面(結)が弱い。ナゾを残したまま何となく終わってしまっている。
■「宝探し」
…これも、「起承転結」は一応できている。「宝探し」という冒険ものの着想も子ども映画らしいし、冒頭の演出や最後のオチがうまいだけに、本編が戦争モノになってしまったのが残念。お金をかけずに戦車や銃火器を表現するのは現実的に難しいし、やはり、できれば大人の戦争映画ではなく、「子ども達が主役」の映画であって欲しい。
■「あくまの森」
…今回初登場のストーリーで、まだ物語としての練り上げが不十分。
映画の原案として仕上げるには、まだまだ時間がかかりそう。
■「血の森」
…今回初登場のストーリーで、まだ物語としての練り上げが不十分。
映画の原案として仕上げるには、まだまだ時間がかかりそう。
さて、後半は、「起承転結」ができていて、スケジュール的にも次回までに原案としての完成形まで持っていけそうな「夏休み」と「宝探し」の2作品に絞り、2つのグループに別れて、それぞれで各々の作品をどうすればもっとよくなるかを検討しました。
右の写真は「夏休み」グループ。
意見は活発に出るものの、最後の展開をどうするかで悩んでいる様子…。
一方、「宝探し」グループはちょっと重苦しい感じ。
まず、「宝」を何にするかで、ちょっと手詰まりの様子でした。
最後に、原監督から「映画の物語」をつくる上での考え方のヒントが示されました。
●登場人物のキャラクター設定を明確に!
たとえば、Aはいじめっ子、Bはいじめられっ子とすれば、AがBをいじめ、BがAに仕返しをし、何かが起きて、最後にはいじめがなくなってみんな仲良くなる、といった、誰が見ても単純明快なストーリーが映画になりやすい。
●「不自然さ」をカンジさせない展開を!
例えば、「タイムカプセル」を宝物とするならば、タイムカプセルを開けるのは埋めた翌年ではなく10年後の方が「自然」。観る人にインパクトを与える「意外性」はあってもよいが、「不自然さ」はない方がいい。
…これらを踏まえて、各自、次回までに「夏休み」か「宝探し」のどちらかに絞って自分なりの「原案」を考えて書いてくるように!という宿題が出て、今回のワークショップはお開きに。
次回には、原案が1つに決まり、シナリオ作成に入って行く予定!!
はてさて、子ども達がつくる作品は、「怪奇ホラー」になるか、「冒険スペクタクル」になるか、乞うご期待!!
学校のテストなどもあって大変だと思うけど、みんながんばれ!!
そして、今からでも参加したいと思ったキミ!!今すぐ連絡ください↓
TEL 0748-31-0800(マルチメディアセンター)