まだ中国旅行の余韻が残るなか、長光寺のご住職が亡くなったというニュースが突然舞い込んできました。
長光寺住職は、昨年にこの遺言プロジェクトが始まって、一番最初に取材・撮影させていただいた方です。
急きょ、これまで撮り溜めていた映像を長岡さんに編集していただき、ご遺族へのメッセージを添えたショートビデオを携えて、盛大に行われたお通夜に参列。
お通夜の法要が一段落してから、親族のみなさんが集まっておられるところにお邪魔し、プロジェクタをセットして、元気だった頃のご住職がカメラに向かって語りかけるメッセージを観ていただくことができました。
仏様のようにおだやかな表情で、食い入るように画面を見つめる奥様。
住職の「遺言」メッセージに、うなずきながら真剣に聞き入る親族の方々。
映像を撮っていて本当によかった、と感じた瞬間でした。
思い返せば、このご住職とのご縁がきっかけで、Tおばあちゃんと知り合い、中国行きが実現したわけです。
そのご住職が、帰国してすぐの訃報。
そして、お通夜の晩に上映したご住職のメッセージもまた、Tおばあちゃんと同じ「二度と戦争のない社会を」というものでした。
運命的なものを感じずにいられません。
盛大なお通夜の様子、ご住職の映像を上映させていただいたときの様子もまた、映像に納めさせていただきました。
文字通り「遺言」となったご住職の願いを叶えるためにも、よい作品に仕上げないといけません。
心から、ご冥福をお祈りします。合掌。