Oおじいちゃん、「遺言」を遺して天国へ旅立つ。

おもいがけず、遺言プロジェクトの初期から関わってくださっていた、水郷めぐりのOおじいちゃんの訃報が届きました。

にわかには信じがたいと感じつつ、遺言撮影スタッフに連絡をまわし、Oおじいちゃんの担当だったKさんと2人で、久々の雨が降りしきる中、タウンホールでのお通夜に行ってきました。

祭壇では、若々しいOおじいちゃんの遺影が、大きな淡水真珠を積み、西の湖の波間に浮かぶ田舟をあしらった花飾りの上に置かれていました。

「権座」や「ほんがら」でもお世話になった島学区の面々が参列されていました。

印象的だったのは、最後の喪主挨拶で、Oおじいちゃんの長男が、「父は、淡水真珠、観光和船などいくつもの大きな事業を成し遂げてきたが、もうひとつ、やりのこしていることがあったらしい。でも、それが何か、ついに聞くことができなかった」とおっしゃっていたことです。

私たちがこれまでに撮影した故人のメッセージの中に、はたしてその「やりのこしたこと」が含まれているか分かりませんが、ご遺族には、ぜひ完成した映画を観ていただきたいと思います。

それに、これ以上、この映画の出演者が完成の日を見ることなく逝ってしまって欲しくない。

いずれにしても、とにかく早く映画を仕上げて上映しなければ!!と、思いを新たにさせられた夜でした。