本日午後、東京自治研究センター主催の第152回月例フォーラムを開催した。テーマは市場化テストで、関西学院大学専門職大学院の稲沢克祐教授をお招きし、自治体の市場化テストについて総論的に話していただいた。
主な内容は次のとおり(レジメ)。
1 市場化テストの考え方と導入の経緯
1) 公共サービスの外部化と、行政経営改革と市場化テスト
2) 公共サービス改革法と市場化テストの定義
2 官製市場の民間開放と市場化テスト
1)  日本の自治体は民間解放先進国
2)  自治体サービスの外部化手法と市場化テスト
3)  特定公共サービスにおける市場化テスト実施プロセス
3 自治体市場化テストの先進例−英国自治体における強制競争入札の実態
1) 強制競争入札(CCT)の意義と導入の経緯
2) 東京都庁 官民競争入札の実例
<市場化テスト実施における論点整理>
1 第三者機関の設置
2 コスト計算:コストの可視化
1) フルコスト計算
2) 官民の応札価格と調整
3 業績測定:市場化テストにおけるサービスの可視化
1) サービスの質を可視化する
2) サービス・レベル・アグリーメント(SLA)と重要業績指標(KPI)
4 市場化テストにおける入札等と契約
1) 入札方法と評価
2) 価格評価と総合評価
3) 官民競争入札の総合評価の例:東京都
4) 総合評価における評価の論点
5 市場化テストと公務員制度改革
1) 定員管理と市場化テスト
2) 官民競争入札と行政改革
3) 競争後に求められる社会的価値

この「レジメ」が必要な方は、プロフィール欄のメールアドレスか、わたし(伊藤)のアドレス(下記)に連絡下さい。添付ファイルが可能な方にはメールで送ります。 
itohi@jca.apc.org
また次回(4月)の月例フォーラムは、次により行います。
日時 4月25日(水)午後1時30分〜
テーマ 都道府県の市場化テスト
講師 三野 靖(地方自治総合研究所)
場所 中野サンプラザ7階研修室7