情報ブックレット『NOからYESへ』−障害者欠格条項をなくす会・編

「障害者は○○できない」という内容の法律が、障害者に関する「欠格条項」です。欠格条項のために就きたい職業への道を閉ざされたり、生活に必要な資格を得られなかったりした人々にとっては、一生を左右する大問題であり、「法律によって差別された」くやしさと怒りは測り知れません。
現代社会はいろいろなことが「NOからYESへ」と動いています。1999年の政府の「欠格条項見直し」方針以降、撤廃されたり、絶対欠格から相対欠格へ変わったものもあります。しかしその間、障害者が何もせずにYESを待っていたわけでありません。撤廃の陰には新しい扉を開けた勇敢な人々の物語があります。

以上は、情報ブックレット『NOからYESへ』の中の「はじめに」の一文である。「新しい扉を開けた勇敢な人々の物語」とあるように、この情報ブックレットには次の5つの「ヒューマン・ストーリー」が掲載されている。
① あなたは目の見えない医師にかかりますか?
② 公営住宅はなんのためにあるの?
③ 注目! 銭湯、プールなど身近なところにある欠格条項
④ 障害を見ないで「できるかどうか」を見てほしい!
⑤ 運転に聴力は必要ですか?!

また解説編やハウツー編、情報・資料などもあって、わずか37ページの小冊子ながら中身は非常に濃い(2007年3月発行 A5版 頒価500円)。
「障害者欠格条項をなくす会」は障害別、障害の有無、立場の違いを超えて、あらゆる欠格条項の撤廃を求めて活動している。共同代表は、福島智さん(東京大学教員)と大熊由紀子さん(ジャーナリスト)のお二人である。
「障害者欠格条項をなくす会」の連絡先
TEL03−5282−3137 FAX03−5282−0017