5月12日(土)から14日(月)までのわずか2泊3日であったが、出雲から隠岐の島をまわってきた。
出雲では、島根県立古代出雲歴史博物館が3月にオープンしたばかりで、開館記念特別展である「神々の至宝〜祈りのこころと美のかたち〜」が開催されていた(5月20日まで開催されている)。この特別展は出雲地方からだけでなく、全国から多数の文化財を借りてきて展示されていた。
出雲地方は近年、荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡、西谷墳墓群などの、古代出雲王国の存在を確実視させる多くの遺跡群の発見が相次いでいる。私にとっては、荒神谷や加茂岩倉は二度目になるが、四隅突出型墳墓で知られる西谷墳墓群は初めてであった。
古代、とりわけ大和朝廷の成立過程は、日本の国家形成と天皇家の成立過程とを包含するもので、当然のことながら現在の天皇制を考える上でも欠くことのできない歴史過程であって、私たちの歴史認識の基層を形づくるものだと思っている。
今回はNPO法人出雲学研究所の皆さんをはじめ、地元の皆さんに大変お世話になった。出雲学研究所は、荒神谷博物館の指定管理者として管理運営に関わっている。博物館の管理者としての立場からも貴重なご意見をいただいた。
写真は島根県立古代出雲歴史博物館の開館記念特集として発行された「島根PR情報誌」別冊「シマネスク」の表紙である。