うちこ宣言—第15回環境自治体会議うちこ会議終わる

第15回環境自治体会議うちこ会議は愛媛県内子町で、5月23日から25日にかけて開催され、四国はもとより全国から約800人が参加した。私(伊藤)も久しぶりに参加してきた。
最終日の第3日目は内子座を会場に開かれ、下記の「うちこ宣言」を採択し、盛況のうちに閉会した。現在の環境自治体会議への参加自治体は60。来年は山形県の遊佐町で開催することが決まっている。

うちこ宣言
私たちは「暮らし再考。自然再生〜今、見つめなおそう 真のエコロジー〜」をメインテーマに全国から集まり、内子、伊十崎、小田(伊藤注:この3町村が合併して内子町になった)の人たちと共に、3日間にわたる議論をかさねてきた。
内子町は、歴史的環境保全、すなわち街並保全と、農山村の生活に密着した村並保全で、住民主体のすぐれた実践を積み重ねてきた。しかし同時に、高齢化、過疎化など現実の苦悩も深い。これらはまた、日本社会の縮図でもある。
すでに多くの人が感じているように、地球環境問題は時間とのたたかいである。この地球を持続可能な状態で次世代に残せるかどうか、いま、私たちは瀬戸際にいる。
内子町だけでなく、四国各地の先進的な事例を通して、私たちは、この列島で生活してきた人々の、自然との共生の知恵、伝統的歴史文化の尊重に、問題解決の大きな鍵があることを学んだ。また、環境問題の解決が、環境だけでなく、まちの活性化、地域雇用の確保、地域福祉の充実、コミュニティの発展に資することを知った。
朽ちかけた内子座が、市民の熱意と努力で復元したように、全国の私たちは、いま、自らの地域の持てる資源を再考し、豊かな社会を子どもたちへ引き継ぐための新たな一歩を踏み出すことを、ここに宣言する。
2007年5月25日
第15回環境自治体会議うちこ会議参加者一同

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