この土曜日は府中市芸術劇場で鬼太鼓座の講演を観、日曜日はなかなか行けなかった宮本常一特別展を見に府中市郷土の森博物館を訪れた。久しぶりに英気を養うことができた。
宮本常一の足跡ー特別展は、宮本常一生誕100年記念事業として府中市郷土の森博物館で開催されている。4月末からの開催で、7月1日(日)が会期末となっている。
なぜ宮本常一の特別展が府中市で? と疑問に思う向きもあると思うが、宮本常一は1980年に73歳で他界する晩年の20年間を府中市で過ごし、府中市の古い民家の保存などにも力を尽くしていたのである。
宮本常一は、『あるく みる きく』がこの特別展のテーマにもなっているように、府中市に住んだ20年間の間も府中を基点に日本列島を旅し、膨大な記録と写真を残した。今回の特別展には、その膨大な写真が展示されている。まさに記録写真として、貴重なものになっているという。
宮本常一や民俗学に興味のある方で、まだ特別展に行っておられない方はぜひ訪ねてみて欲しいと思う。
府中市郷土の森博物館は、京王線分倍河原駅からバスで10分ほどである。常設展として、府中市の古代から現代までの歴史が、きわめて視覚的に、市内から発掘された石器や土器などもふくめて展示されている。また、この館に併設されているプラネタリウムも有名である。