無作為抽出市民による討議会—多摩市が「多摩市民まちづくり討議会」を開催

無作為抽出の市民による討議会。これは、プラーヌンクスツェレというドイツで開発された手法(英語で言えば、プランニング・セル)で、市民の合意形成のための1つの手法として注目されているものである。
日本では1昨年から、日本青年会議所を中心に実験的に行われてきたが、行政が主体的に取り組むのは始めての試みである。詳しくは下記のサイトをみていただきたいが、今回の多摩市の討議会は次のような手法と日程によって行われる。

□ 開催日:9月8日(土)、9日(日) 9時〜17時
□ 会場:永山公民館(傍聴も予定)
□ テーマ:市民が求める多摩市の図書館・図書館サービス
□ 主催:多摩市教育委員会
□ 討議会の流れ:無作為抽出の1000人に案内送付→参加を承諾した50人を決定(50人を超えれば抽選)→2日間にわたる討議会開催→提案のまとめ→市の計画に反映
□ 討議の方法:いくつかのテーマ設定→5人1組のグループに別れ討議→メンバーを交代して討議を繰り返す(8回繰り返す予定)→具体的な提案のまとめ
□ 謝礼:参加者には2日間で10000円の謝礼を支払う

http://www.city.tama.tokyo.jp/machi/kyodo/pubcom/toshokan_tougi.htm

討議のまとめを行政の具体的な計画に反映させるという意欲的な取組みが、どのような成果を生み出すか、大いに注目される。