DPI世界会議韓国大会に参加して(その2)−ハンボット財団との交流

大会前日の9月4日の夜、社会福祉法人HANBEOT(ハンボット)財団を訪問し、歓迎を受けた。ハンボットは、1978年にボランティア活動プログラムの開発を目的として創立された。1987年からは車椅子の障害者に特別交通手段(日本でいえば移動サービス)を提供、以後、障害者の社会参加のための教育、文化事業を展開している。
現在の主な事業は次のとおり、実に幅広い事業を行っている。
(1) 移動ボランティア隊—無料移動支援、旅行等文化生活支援など
(2) 障害者短期保護施設運営
(3) 在宅障害者支援センター
(4) あつらえ補助工学センター—補助機器の作製等のサービス、展示・研究開発、住宅改造サービスなど
(5) その他—障害者文科センター運営、ビューティサロン運営、障害者結婚仲介
現在の年間財政規模は、①会員後援金:1億8000万ウォン(約2250万円)、事業費補助金:2億7000万ウォン(約3375万円)。社員数は29名(うち障害者9名)である。
詳しくは、次のハンボットのホームページを参照されたい。

http://www.hanbeot.org/

ハンボットを訪ねたのは、都庁の労働組合である福祉保健局支部がこのハンボットと長年の交流があったからである。写真は歓迎会であいさつする福祉保健局支部の古屋さん。
実は私(伊藤)も3年ほど前にハンボットが日本の移動サービスやバリアフリーの視察に訪れた際に、理事長を初めとしたメンバーの何人かにお目にかかったことがあった。
ハンボットは、これまでは日本から学ぶことが多かったと思う。10月初めにも、日本で開催される国際福祉機器展の視察を目的に訪日するという。けれども、移動ボランティア隊の運営などは、むしろ日本が学ぶべき点が多い。相互の交流がますます必要だ。