社会保障番号カード、ジョブカードを考える民主党有志勉強会

下記のように民主党有志による勉強会があります。河村事務所に事前に連絡すれば、どなたでも参加が可能だと思います。
政府が導入を目指す社会保障番号カードは、「勉強会の開催趣旨」にあるように、多くの問題があります。この勉強会だけでなく、ぜひ多くの皆さんに関心を持ってもらいたいと思います。

□日 時:平成19年11月1日(木)14:30〜(1時間程度)
□場 所:衆議院第2議員会館仮庁舎内、第4会議室
□講 師:
・NPO日本消費者連盟 吉村 栄二 氏 
 閣議決定された社会保障番号・カードとは
 〜社会保障番号・ICカードに関する役所の動きを報告する
 ・白鴎大学教授 石村 耕治 氏 
 社保カード・ジョブカード構想の問題点
 〜住基ネットを超える「社会保障番号・カード構想」の危うさ
■お問い合わせは、河村たかし事務所(松浦)まで
TEL:(衆内)5537、(直)3508-7902、FAX:3508-3537

<勉強会開催主旨>
 「社会保険番号」は、保険者や行政機関が資格管理や給付管理等に利用するため、被保険者に各制度や保険者を通じた共通のひとつの番号を付す仕組みです。最近の報道では、政府は、来年にも、社会保障番号カード、ジョブカードの導入を目指しているとされています。
しかし、社会保障番号カードには次のような問題があります。
 第一に、社会保障番号を導入しても年金記録の未統合問題は解決しないことです。現在でも年金番号があるのに5000万件もの未統合が存在する事実を見れば、番号による管理の限界は明白です。
 第二に、カード導入および管理コストとして、現状とは桁違いの高コストが発生します。
 第三に、個人は国家に番号で管理され、プライバシーが尊重されない仕組みであることが問題です。
 社会保障番号は、その個人を特定する4情報(氏名、性別、生年月日、住所)等を基に、割り当てられますから住基ネットと同じです。しかも、社会保障番号は、社会保障を受けうる者(日本国籍を有する者及び、日本に在留し外国人登録を行っている者)全が対象で、いわば、「拡大住基ネット」とも呼ぶべきものです。また、社会保障番号には、クレジットカードやキャッシュカードなどの経済的な利用も検討されており、個人のプライバシーは一つの番号のもとに丸裸になる危険があります。
 効果が無いのに、高いコストをかけ、かつプライバシー侵害のリスクを極限まで高める誤った制度、 財政危機が叫ばれ、少子・高齢化による社会保障費の負担増も必至という状況下で、年金記録未統合問題という不安感に付け込んだ焼け太り政策を許してはなりません。
 この問題は、日弁連も大きな疑問を呈しており、勉強会への協力の申し出もいただいております。
 現代情報化社会に必須、かつ、これからの政治家にとって一大テーマとなる、国家による情報管理と個人のプライバシーとの緊張関係を考えるためにも、社会保障カード、ジョブカードにまつわる問題を勉強する会に、奮ってご参加を賜りますようお願い申し上げます。