以下は、新潟日報(2007年12月5日)で報道されたものである。(写真は、地震後約1ヵ月後に撮影した柏崎刈羽原発の遠望)

 柏崎刈羽原発反対地元3団体は5日、「『柏崎刈羽原発は廃炉しかない』県民集会」を柏崎市の市民プラザで開いた。中越沖地震で被災した東京電力柏崎刈羽原発について「想定した限界地震動の何倍もの地震動に襲われ、設置許可が間違っていた」として即時閉鎖を求める決議を採択した。
 市民ら約150人が参加。元原子炉圧力容器設計技術者で科学ライターの田中三彦さんが講演し「柏崎原発では、想定を大幅に超える地震動で最重要機器が許容限度以上にゆがみ、かなりのダメージを負った可能性がある」と指摘した。
 さらに「大事故に至らなかったのは運が良かっただけ。ゆがみなどの程度は目視検査では分からない。危険な後遺症を負った原発を再稼働させてはならない」と訴えた。
 決議では「東電は海底の活断層を過小評価して虚偽の申請をし、見抜けなかった国や原子力安全委員会の責任も重大」と強調。東電に設置許可の返上、国に許可の取り消しを求めた。