脊椎損傷者の社会参加マニュアル

私(伊藤)も会員のNPO法人日本せきずい基金から、「脊椎損傷者の社会参加マニュアル」が発行された。
本書の監修者の一人である、住田幹男(さん労働者健康福祉機構関西労災病院リハビリテーション診療科部長)は、「はじめに」で次のように述べている。
『脊椎損傷者の社会進出は、近年めざましいものがある。その象徴的なのが、就労であり、復学である。しかしながらそこに到るまでの道程は、未だ十分に整備されているとは言えず、多くの紆余曲折を経て、中には驚くようなものも少なくなく、時間的にも人材の面でも多く費やしているのが現状である。』
『そこで日本せきずい基金の呼びかけに応じて、脊椎損傷当事者が社会参加していくに当たっての必要な知識やノウハウを集約し、実際の成功事例を提示していただいて、実践的なツールとしてここに上梓することができたことは、大きな喜びである。』
『このテキストが、脊椎損傷者にとって、試行錯誤を繰り返さずに、より効率よく、より確かな歩みを始めて、社会参加を推進していくよい手助けになることを祈るものである。』

実際、本書には20人の20事例が収録されている。また「傷害者スポーツへの招待」という章も用意され、「世界を広げていく」歴史と意義が述べられている。土田和歌子さんらによる座談会もある。

なお本書は非売品である。問合せは下記に。
NPO法人日本せきずい基金
〒183-0034 府中市住吉町4-17-16
電話042-366-5153 FAX042-314-2753
http://www.normanet.ne.jp/~JSCF/