春まだ遠い栄村の風景 栄村報告2

森宮野原駅から北は山が迫っていて人家はない。南を2、3分、少し下ると国道につきあたるが、国道から急峻な崖がつづき、眼下を千曲川が流れている。写真は、千曲川の流れ。
なお、新潟県境までの長野県の流れは千曲川であり、県境を越えると信濃川と呼び名を変える。

森宮野原駅から車で約3分。山路智恵(やまじ・ともえ)絵手紙美術館がある。汗顔のいたりであるが、この美術館を訪れるまで私(伊藤)は山路智恵さんという人を知らなかった。
山路智恵さんは、1981年東京(たしか三鷹?)に生まれ、小学校入学当日から今日まで絵手紙を書き続けている。絵手紙というと、当然ながらはがき大のものを想像するが、絵手紙美術館に展示されてた山地さんの作品は、等身大以上の大作が並んでいて、その迫力に圧倒される。写真は、山路さんの1996年の作品(栄村にある鳥甲牧場にて)である。

写真は栄村役場。2004年10月、中越地震が起きた、まさにその当日、竣工式が行われたという。式の途中で大変だったという裏話がある。
庁舎は外観からは分からないが、内部はすべて木造である。床はもちろん、壁や天井なども木が使われている。庁舎の右側が役場、左側が文化会館になっている。建築費は、基金と起債によってまかなわれ、一般会計からの支出はゼロだということであった。

国道からそれて、千曲川を渡った先にあるのが応永元年(1398年)開基と伝えられる名寺、常慶院である。
写真はその山門である。山門の奥に大伽藍がある。

写真は長野県の県宝に指定されている「阿部家住宅」である。豪雪地帯特有の「中門づくり茅葺き」という古くからの建築様式を伝えている民家である。
まだ、おばあさんが1人住んでおり、見学するには家主に一言断ってからでなければならない。

今日はここまでにして、秋山郷の報告は明日にしたい。