道路計画の合意形成に必要な評価・分析とは?—オーフスネット勉強会

オーフスネット(オーフス条約を日本で実現するNGOネットワーク)が課題にしているオーフス条約は、1998年にデンマークのオーフス市で行われた国連欧州経済委員会で採択された国際条約である。環境に関する情報へのアクセス権、意思決定における市民参加、司法へのアクセス権についての最低基準を定めている。
オーフスネット→http://www.aarhusjapan.org/

今回の勉強会の趣旨

「道路の経済学」(講談社現代新書)著者の松下文洋氏を講師に迎え、英国の交通政策の転換から何を学ぶべきか、道路事業の合意形成に必要な諸制度について、以下の観点からお話しを伺うことになっている。

・環境運輸地域省による新交通白書「Better For Everybody」
・公正な費用対効果分析を行うための「アプレイザル・マニュアル・オブ・ロード&ブリッジ」
・投資分析の世界で経済効果の算出に使われるDCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)法
・費用対効果分析や環境分析を国民に説明するための「フレームワーク総合評価法」

東京湾アクアラインは、計画と現実が乖離する日本の公共事業計画の縮図で、完成により神奈川県から千葉県に10万人が移住して神奈川県に通勤することを前提に、片道5000円で1日6万台が利用するとの需要予測が立てられていた。
さて、道路の中期計画は08年秋に見直され、09年には道路特定財源の一般財源化が実現するとされているが、従来型の事業の進め方を脱却するには何が必要か、ヒントを得たい。

●日 時:6月3日(火)18:30〜20:00
●場 所:弁護士会館10階、1003CD号室
http://niben.jp/map/index.html
●Speaker: 松下文洋さん
 (法政大学大学院講師/株式会社アプレイザル代表取締役)
●参加費:会 員500円
 非会員1000円(資料代)
●主 催:オーフス条約を日本で実現するNGOネットワーク
 /第二東京弁護士会「環境法研究会」
●お申込み:「オーフスネット勉強会参加申し込み」として下記までお申し込み
 下さい(担当:小林)。
http://www.c-poli.org/form.html