環境自治体会議ゆざ会議 報告その2−「ただの生きもの」への眼差し

現在の環境自治体会議加盟は61団体(61人の市町村長)である。加盟団体一覧は以下のとおり。
http://www.colgei.org/
第1回の開催地は北海道池田町であったが、残念ながら現在の市長は加盟していない。そのように市町村長が代わったり、市町村合併で自治体数が激減したにもかかわらず、事務局や加盟自治体、首長の努力で毎年会議が開かれている。
また近年、「環境自治体白書」を刊行しており、2008年版は今回のゆざ会議初日当日に発行された。右の写真は2007年版。

今回のゆざ会議は、次のような日程で行われた。
第1日(5月28日) 開会式および基調講演と鼎談
第2日(5月29日) 午前 分科会ごとにフィールドワーク
午後 12の分科会
第3日(5月30日) 分科会報告および「ゆざ宣言」採択
基調講演は、昨日も紹介した秋道智彌さん(総合地球環境学研究所副所長)で、テーマは「ただの生きものの大切さ」であった。また鼎談は、森誠一さん(岐阜経済大学教授)、白簱史朗さん(山岳写真家)、黒瀬喜多さん(秋田県大潟村長)で、テーマは「生きものの多様性と郷土力」であった。写真はあいさつする小野寺遊佐町長。

基調講演の白簱さんと鼎談のコーディネーターを努められた森さんは、ともに「生物」ではなく「生きもの」を強調し、人にとって有用か無用かではなく、「ただの生きもの」への眼差しこそ重要だということを強調されていた。
写真は講演する秋道智彌さん。