貧困の構造的問題を深める−湯浅誠さんの講演会を開催

さる7月10日、湯浅誠さんの講演会を、東京自治研究センター主催で開催した。当日は、13時30分開会という日程にも関らず、会場一杯の参加者で、質疑を終えた後も多くの参加者が残り、湯浅さんと意見交換をしていた。
なお、近日発行予定の「とうきょうの自治」に、「広がる貧困と生活保護行政」と題した湯浅さんの論文が掲載される。
(写真は2枚とも、7月10日の講演から)

湯浅さんの論点は、日本の貧困が構造的になっているということである。それは、労働の現場の非正規労働者の増大−第1のセーフティネットワークの崩壊、年金や雇用保険などの社会保障の劣悪化−第2のセーフティネットの崩壊、生活保護行政の機能不全−第3のセーフティネットの崩壊、ということである。
東京新聞の先日日曜日(13日)の読書欄に、湯浅さんの著書「反貧困」(岩波新書)が紹介され、評者の「日本の貧困の現状」に対する驚きが率直に書かれていた。3つのセーフティネットの現場から遠いところにいると、現状が分からないのかも知れないと考えさせられた。

事務局メンバーは、明日から水俣です。当センター主催の「まちづくりウオッチング2008」に主催者として参加します。したがいましてこのブログはしばらく休みます。