特集「格差問題」—外国の立法(国立国会図書館調査及び立法考査局・編)

国立国会図書館の調査及び立法考査局が調査・研究し、発行している刊行物がある。『外国の立法—立法情報・翻訳・解説』で、季刊と月刊がある。
今年度最初の季刊は、下記のように「格差問題」を特集している。日本においても非正規雇用の拡大やワーキング・プアの増大など、問題が深刻化している時だけに、機宜をえた企画である。
解散総選挙が年内にも行われようとしている今、総選挙の争点になり、新たな立法も含めた抜本的な対策がとられることを望みたい。

No.236(2008年6月:季刊版)
特集:格差問題
□ 米国のワーキング・プア対策—シンクタンクによる連邦政策提言とノース・カロライナ州の動向—
□ ベンチマークの設定による教育格差の是正—EUの政策文書から
□ 英国の格差対策—児童貧困撲滅2020
□ フランスにおける長期若年失業者と援助契約
□ フランスにおける男女給与平等法—男女給与格差の是正をめぐるフランスの試み—
□ ドイツの格差問題と最低賃金制度の再構築
□ スウェーデンにおける就労と福祉—アクティベーションからワークフェアへの変質—
□ ロシアの地域格差と地域政策の変遷
□ 韓国における格差問題への対応—非正規職保護法と社会的企業育成法—
□ 中国における格差問題—農民労働者をめぐる諸問題と立法動向—
□ シンガポールにおけるワークフェア所得補助制度
□ オーストラリアの格差問題対策—労働党新政権の政策展開

なお調査及び立法考査局の刊行物として、以下のような興味あるものがある。
■ 新編 靖国神社問題資料集(2007年3月)
■ 拡大EU—機構・政策・課題—(2007年3月)
■ 人口減少社会の外国人問題(2008年1月)

その他詳しくは↓
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/index.html