東京の路上生活者は減少しているが?

東京都は、都内における路上生活者数を把握するために、道路・公園・河川敷・駅舎等の路上生活者の概数調査を行い、10月9日、調査結果を公表した。今回の調査結果は、下記のように8月の調査を開始して以来、最も少ない結果となっている。
都はこの結果を自画自賛しているが、このところの株価の暴落による日本の景気後退、不況の局面で本当の成果が試させるのではなかろうか。

調査結果(概要)
23区の路上生活者数は、8月調査を開始した平成8年度以降最も少ない、前年同期比531人減の2,645人となった。
区別では、墨田区の224人減をはじめ、新宿区や豊島区でも減少し、施設別では、都立公園及び都管理河川での減少が顕著となった。
これは、平成12年度から都区共同で取り組んできた自立支援システムの効果に加え、平成16年6月から実施している地域生活移行支援事業により、平成19年度末時点で1,945人の路上生活者がアパートへ移行した成果等によるものと考えられる。
調査方法等(概要)
各施設管理者は、原則として、平成20年8月1日から7日までの間の1日(調査時間は昼間)を選択し、目視による確認調査を実施した。

報道発表資料
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2008/10/60ia9200.htm