市民ファンドが社会を変える−「ぐらん」が紡いだ100の物語

市民の寄付を年間で300万円ほど集め、国内外で活動するNPO・NGOに助成する仕組みをつくって15年。昨年2008年までに助成した団体はちょうど100。助成総額は3511万円に及ぶ。
その仕組みをつくり、運営してきた「草の根市民基金・ぐらん」(現在のぐらんの運営は、伊藤も理事をつとめるNPO法人まちぽっと)の、この手づくりファンドの活動をまとめたのが標記の本である。
NPO・NGOが自立した活動を継続するためには資金がきわめて重要だ。この100の物語の中から、資金集めに苦労されている皆さんも何らかの手がかりが得られるはずだ。自治体や助成財団に頼らない、市民ファンドの新たな展開を多くの人々に呼びかけたいと思う。

市民ファンドが社会を変える−ぐらんが紡いだ100の物語
奥田裕之・牧田東一ほか 四六判/224ページ/1600円+税
発行:コモンズ
http://citizensfund-grand.org/about/book.html